漫画家 塚原洋一の雑記帳

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zoom RSS 『野原ひろし 昼メシの流儀』 単行本カバー、カツ丼のイラスト

<<   作成日時 : 2016/10/27 01:45  

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『野原ひろし 昼メシの流儀』 単行本をお買い上げ頂いた皆様、どうもありがとうございました。
カバーのカツ丼どうですか?うまそうですよね。
実はこれ私が描いたものではありません。
カバー折り返しを見てください(帯に隠れています)。

メシ作画・彩色/猪狩裕喜
装丁/竹内亮輔[crazy force]

猪狩くんは高校時代のクラスメイトで大学は別々でしたが一緒に同人誌を作った仲です。
私も担当編集者も彼の料理の絵に絶大な信頼を置いているのですが、その理由については今回は伏せさせてもらいます。
ちなみに今回カバーの絵として名前が入っていますが、作中の決めゴマの料理も彼が描いてくれてます。

で、カバーの話に戻りますが、カツ丼をどんな風に描いてもらうか私は大変悩みました。
彼が上手だからと言って「なんでもいいからうまそうに描いて」と丸投げするわけにもいきません。
当然、こんな風に描いて欲しいと具体的な指定をしなければなりません。

最初はレンタルポジ屋さんの写真を見にいきました。レンタルポジ屋さんの写真は、実際のおいしさではなく見た目のおいしさを追及して撮られた写真だからです(私は広告制作会社にいたことがあるので知ってます)。けれど、そこにあったカツ丼はどれもソフトフォーカスな素敵なカツ丼といった写真でした。美しすぎるのです。

「これはちょっと違う。もっと庶民的でなくては」
かといってネットで画像検索するといろいろなカツ丼があって、最初は「こう」というイメージがあったのですが、だんだんどれがうまそうに見えるのかわからなくなってしまいました。
近所の店3軒にカツ丼を食べに行きましたが、どれもしっくりきません。

問題は卵のかかり具合なのです。
全体にかかってるもの、部分的にかかっているもの。
半熟のもの、白身も黄身も固そうなもの。
いろいろなタイプがあるのです。

そこで自分で作ってみることにしました。
自分で作ってみれば卵のかかり具合と半熟加減をコントロールできると思ったからです。

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最終的に担当編集者に私の作ったものとネットで拾った何種類かの画像を送って、どれがうまそうか相談しました。
返ってきた答えは私が最初に思っていたイメージとぴったり合ったので、それでいくことにしました。

猪狩君に渡した参考写真と指定の入ったラフがこれです。

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[塚原撮影-1]



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[塚原撮影-2]



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[どんぶり]



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[表1-かつ丼指定]





出来上がってきた絵がこちら。

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さすがとしか言いようがありません(猪狩くんありがとう)。

これと私の描いたひろしを素材にしてデザイナーの竹内さんが素晴らしい装丁をしてくれました。
いろいろな方に支えられて、あのカバーは完成したのです。
本当にどうもありがとうございました。





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